第575回例会

 松本和将 
ピアノ・リサイタル

松山市民会館中ホール

                            9月26日(木)18:45開演                       


演奏者プロフィール



           

ピアノ:松本 和将 Kazumasa Matsumoto

幼い頃よりピアノに目覚め、高校在学中に「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」第3位など、国内外のコンクールで上位入賞。また、ジュニアオーケストラでのヴァイオリン演奏やバンド活動等で音楽の世界を広げた。1998年19歳で「第67回日本音楽コンクール」優勝。併せて増沢賞はじめ、全賞を受賞。1999年より、国内外での活発な演奏活動を開始。
2001年 「ブゾーニ国際ピアノコンクール(イタリア)」第4位
2003年 世界三大コンクールの一つ「エリーザベト王妃国際音楽コンクール(ベルギー)」第5位入賞

東京芸大在学中にベルリン芸大に留学し、ドイツで5年間の研鑽を積む。レパートリーはベートーヴェン・ブラームスなどのドイツ物から、ショパン、ロシア音楽までを網羅し、ソロ、オーケストラ共演、室内楽、多彩な輝きを放ち続けるピアニストとして、観客はもちろん、世界中の演奏家達からも注目を集めている。2009年から3年連続のオールショパンプログラム全国ツアーを行い、2016年より「松本和将の世界音楽遺産」と名付けたリサイタルシリーズを開始。

これまでにプラハ交響楽団、プラハフィル、ベルギー国立オーケストラ、読売日響、日本フィル、新日本フィル、東京交響楽団、東京フィルなど、多くのオーケストラと共演。世界的指揮者の小林研一郎、飯森範親、広上淳一他とも共演している。室内楽では、ベルリン四重奏団、イザベル・ファウスト(Vn.)、前橋汀子(Vn.)、宮本文昭(Ob.)、趙静(Vc,)、漆原啓子(Vn.)、渡辺玲子(Vn)、中嶋彰子(Sop.)、藤木大地(C-Ten.)との共演が好評を博す。他ジャンルとの交流にも積極的で、ジャズピアニストの塩谷哲(pf.)、朗読の松平定知、和太鼓の山部泰嗣とは定期的に共演をしている。2010年より上里はな子、向井航とピアノトリオを結成し、2012年には東京、京都、広島を始めとする6都市で全国ツアーを行う。2016年9月には齊藤一郎指揮京都フィルとベートーヴェン:三重協奏曲を共演。これまでに2枚のレコード芸術特選盤を含む20枚のCDをリリース。100年以上前にカーネギーホールなどで数々の歴史的巨匠に弾かれたニューヨークスタインウェイの銘器、CD368の底なしの響きを引き出した「展覧会の絵〜松本和将ライブシリーズ7」はレコード芸術特選盤に選ばれ高く評価される。2009年よりコンサートでの臨場感をそのまま録音するべく始まったこのシリーズには他に、3枚のショパンアルバム、「月光」「熱情」「テンペスト」「子供の情景」などのドイツ作品中心のアルバムがある。2019年4月上里はな子とのデュオによる「本気の」小品集「エストレリータ 」「シャコンヌ」も2枚同時発売された。

東京芸術大学非常勤講師(2008~2012)、くらしき作陽大学特任准教授、名古屋音大ピアノ演奏家コース客員准教授として、後進の指導にもあたっている。また上里はな子、向井航らとともに全国でも類を見ない室内楽専門のマスタークラス「カンマームジークアカデミー in 呉」を立ち上げ、日本の室内楽のレベルアップにも取り組んでいる。

谷口厚子、芦田田鶴子、故中島和彦、角野裕、御木本澄子、パスカル・ドヴァイヨンに師事。岡山県芸術特別顕賞、倉敷市芸術文化栄誉章、福武文化奨励賞、マルセン文化賞、エネルギア音楽賞受賞。

曲目